★★★趣味で集めたサプリメントのほんとのところを教えます★★★
健康の源は腸内環境にあり  P.8
監修 東京大学名誉教授 光岡知足

● 悪玉菌がガンの発生に関与していた

◆欧米型の食事が大腸ガンを招く

 戦後、日本人の食生活は大きく変化しました。肉や魚、卵などをたくさんとる、高タンバタ質、高脂肪、低食物繊維の欧米型の食事に近づきました。また、牛乳、バターなどの乳製品の摂取量も大幅に増えました。この食生活の変化にあわせて胃ガンは急速に減少し、近年、男性ではガン死亡トップの座を肺ガンに譲っています。そして肺ガンとともに目立って増えてきたのが欧米型のガンである大腸ガン、乳ガンです。胃壁を保護する乳製品をたくさんとることで胃ガンが予防され、逆に動物性のタンパク質や脂肪のとりすぎが大腸ガンや乳ガンの増加を招いたと考えられます。

◆脂肪と発ガン物質・二次胆汁酸の関係


 動物性脂肪をとると、それを消化・吸収するために肝臓から小腸に胆汁が分泌されます。胆汁の中には脂肪を水に溶けやすくする胆汁酸が含まれていますが、腸内の悪玉菌は胆汁酸を二次胆汁酸という発ガン性のある物質に変えてしまうのです。動物性脂肪を多くとればとるほど胆汁酸が大量に分泌されますから、それだけ二次胆汁酸がつくられる量も多くなります。そして、この二次胆汁酸が大腸ガンの発生を促進させると考えられます。
 今のところ、ガン誘発物質の生成につながりやすい二次胆汁酸やアミンなどをつくる腸内細菌を封じ込めるには、腸内細菌全体が善玉菌優勢のバランスを保つように食事の面で努力するしかありません。それにはいくつかの方法があり、効果が大きいとされているのは3つ。ひとつはビフイズス菌のエサになる食品であるオリゴ糖を頼ってビフイズス菌を増やし、さらに乳酸菌類をせっせと補給すること。そしてもうひとつは、悪玉菌によってつくられた有害物質を吸着して早く排便に導く食物繊維をたくさん摂取することです。

◆便秘がガンの発生を促す


 便秘がちな人の腸内は悪玉菌にとって実に居心地のいい環境です。腸内に便がたまっている時間が長いと、ウェルシュ菌などの腐敗菌がこれをエサにして増殖しアンモニア、アミン、硫化水素、メルカブタン、インドールなどの有害物質をせっせとつくり出します。これらの有害物質や毒素は、便秘によって長く腸内にとどまることでより吸収されやすくなります。
 こうして有害物質は全身に運ばれ、肌荒れや吹き出物、肩こり、頭痛、吐き気など、さまざまなトラブルを引き起こすことになるのです。さらに便秘はガンの発生を促すことになりますから、「たかが便梯」などと甘く見てはいけません。もちろん、こうした便の停滞とか宿便などによって100兆個もいるといわれる腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌によって腸内異常ガスの発生や腹痛、便秘と下痢の繰り返しなどの便通不順の症状も起こります。このほかにも、腸内細菌が大いに貢献していると思われる体の全体の免疫力、抵抗力、治癒力などが弱まることも十分考えられます。

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