|
○ 香りの特徴 |
ミントならではのスッとした刺激的な爽やかな香り。
頭をスッキリさせ、気分を一新。
|
|
○ こころ に対するはたらき |
ペパーミント油には冷却する性質がありますので、怒ったとき、ヒステリーをおこしたとき、神経性の振顫をおこしたときに、それらの状態を好転させます。精神的な疲労と抑うつには卓効を示します。
|
|
○ からだ に対するはたらき |
ペパーミント油は二重の作用を発揮します。すなわち暑いときには冷やし、寒いときには温めるのです。このために、この精油は粘液の流出をとめ、熱を下げて発汗を促すことによって、かぜのよい薬剤になります。これは呼吸器の不調全般、ならびにからせき、鼻づまりに役立ちます。ペパーミント油は、喘息、気管支炎、コレラ、肺失、肺結核にも一定の効果があるという評判があります。
この精油の消化器系への作用はこのうえなく重要です。ことに急性の症状にたいする効果はきわめて重要なものです。これは、胃の筋肉をリラックスさせ、そこにかるい麻酔作用をおよぼします。これが食中毒に効き、嘔吐、下痢、便秘、鼓脹、口臭、疝痛、胆石、吐き気、乗物酔いのそれぞれに有効なことは確かです。腎臓と肝臓の各種の不調にも有益だと思います。
|
|
○ お肌 に対するはたらき |
ペパーミント油は、毒素のうっ滞をとりのぞくことによつて、皮膚炎、白癬、疥癬、かい痒症にたいして役に立ちます。この精油は毛細血管を収縮させますから、冷却作用を発揮し、かゆみ、炎症、日やけのしすぎを和らげるのです。これはまた、皮膚を軟化させ、にきびをとりさり、脂性の肌と脂性のヘアとを美しくする力があります。
|
|
○ ブレンドしてよくあうオイル |
安息香油、サイプレス油、シダーウッド油、ニアウリ油、パイン油、マージョラム油、マンダリン油、ラベンダー油、ローズマリー油
|
|
○ 注意事項 |
ペパーミント油は、パワフルで圧倒するような芳香をもつ精油ですから、用量には十分配慮することです。マッサージで使用するよりも、芳香拡散器でこの精油を使うのがたぶん最上の用法ではないかと思います。でも、ごく局所的に用いるのはかまわないでしょう。しかし、これは皮膚と粘膜を刺激する恐れがありますから、眼の近くでは使用しないほうがよいことはまちがいありません。また、妊娠中はこの精油を避けること、また授乳中の母親もこれを敬遠すること(母乳の出をさまたげる心配があります)がベストです。また、ペパーミント油はホメオパシーの薬剤を解毒してしまう恐れがあります。
☆ エッセンシャルオイルの一般的な取扱い上の注意
☆ 安全キャップの開け方
|
|
○ 植物としての特徴 |
多くの種類があるこのハーブはヨーロッパの原産ですが、これは日本にもアメリカ合衆国にも生育しており、アメリカ合衆国は現在、ペパーミントの主要供給国になっています。この植物は湿り気のある気候条件が何よりも好きなところから、イギリス産のペパーミントが最上のタイプであることは確かです。この植物はウォーターミント( M. aquatica )とスペアミント( M. spicata )との交雑種です。
|
|
○ 歴史と神話 |
ほかのたくさんのハーブと同様に、ペパーミントは古代エジプト人、ギリシャ人、ローマ人に知られていました。ローマ人は宴会の席でこれでつくった冠をつけました。これの解毒効果を知っていたにちがいありません。でも、ローマ人はこれをワインの成分に加えて使用するのも嫌いではありませんでした。
ペパーミントはヘブライ人たちが香料の成分として使っていたものです。これに催淫特性があったからといわれています。ヘブライ人たちは、ギリシャ神話の冥界の神ハーデースが熱烈においかけたニンフのメンターの話を聞き知っていたのかも知れません。ハーデースの妃で嫉妬ぶかいペルセポネーはそれを知って、あわれな少女メンターをいじめ、残忍に地面でふみにじってしまいました。ハーデースはいたくメンターをあわれみ、少女を一本のハーブに変身させました。そうした由来すべてはともかくとして、ペパーミントはイギリスで1750年いらい商業的に栽培されつづけています。
|
|
○ 化学的な組成 |
メントール(アルコール)、酢酸メンチル(エステル)、カルポン、ジャスモン、メントン(ケトン類)、カルバタロール(フェノール)、リモネン、フェランドレン(テルペン類)
|
※ワンダ・セラー著 高山林太郎 訳 「アロマテラピーのための84の精油」 (フレグランスジャーナル社) より
|