【特集】 「心の風邪」こそ万病の元!

 「風邪は万病の元」とはいいますが、「心の風邪」こそ万病の元であることは意外と認識がないのも事実です。
 いや、むしろ「心に風邪」を引いてしまったことに気づかないことのほうが多いのですね。
 ここで、いきなり「心の風邪」といって、ピンとこない方もおられるでしょう。つまりは、「うつ症状の一歩手前」とでもいっておきましょう。
 
 五月病や月曜病といわれる症状も「心の風邪」なのです。
 「そのうち忘れたように治ってしまうさ」と言っているうちはいいのですが、気づかないままほっておくと、心だけでなく、身体の不調となって現れ、いろんな専門医の診察を受けても「特に問題はありません」といわれてしまう。でも、本人はどうにも体調がおもわしくない。ますます気分が滅入って、「自分はどうなってしまったんだろう」と落ち込んでいく悪循環。

 
 そこで、この特集では、次のことがらについて取り上げてみました。
 
 1.「心の風邪」の症状を知って、早めに予防・治療をしましょう
 2.簡単にできる、予防・治療の方法は?
    ・自己診断表
    ・重症ならば
 

 
 1.「心の風邪」の症状を知って、早めに予防・治療をしましょう
 
   「うつ症」というと何やら深刻な響きがあるのですが、けっして珍しいものでもなく、「20人に一人はうつ病経験者」と言われています。ましてや軽度のうつ症状は誰でも経験してあたりまえのものなのです。
   社会的地位が高く、エリートとして活躍している働き盛りのサラリーマンをはじめ、定年退職後の男女、主婦、OL、学生にもよく見られます。おおくは、「まじめ人間」と称される人たちに、心理的・社会的ストレスが影響して、心身の歪みが現れます。
   「身体の症状」としては、「だるさ」「疲れ」「食欲不振」「痛み」「めまい」「肩こり「不眠」などがあげられます。一般には、これらの症状は、朝の起床時や午前中に強く、夕方から夜にかけて少し楽になります。以下に、うつの症状をまとめてみましょう。
 
   ▼うつの症状形成
    ●気分低下(情緒障害)
         憂うつ、元気が出ない、わびしい、涙を流してなく
         不安、イライラ、罪悪感、くよくよ考える
 
    ●意欲低下(精神障害)
         注意集中力・決断力の低下、おっくう、仕事能力の低下
         対人関係を避ける、社会的関心の低下
 
    ●生命力低下(身体障害)
         睡眠障害、食欲不振、便秘、倦怠感、頭重、体重減少
         吐き気、性欲減退、瀕尿、めまい、失神
 
   どうですか?思い当たることがありましたか?
   あなた自身についてはもちろん、あなたの身近な人、大事な人にも、思い当たるふしがあれば、要注意です。特に、身体的症状が心の問題から生じているとは普段はなかなか考えないものです。ちょっと、頭の片隅に、知識としておいておくのがよいでしょうね。
   心に原因がある時に、「ガンバレ」「しっかりしろ」「たるんでいる」といった周りの声が本人を傷つけ、傷口をえぐるような行為であることも知っておきましょう。
   そして、病院で問診を受ける際には、ストレスの原因・生活の状況など素直に話してみるよう、本人も周りの人も心がけるようにしましょう。
 
 2.簡単にできる、予防・治療の方法は?
 
   ▼自己診断表(東邦大学式抑うつ尺度)
          質   問
    1. 身体がだるく疲れやすいですか
    2. 騒音が気になりますか
    3. 最近気が沈んだり気が重くなることがありますか
    4. 音楽を聞いて楽しいですか
    5. 朝のうち特に無気力ですか
    6. 議論に熱中できますか
    7. 首筋や肩が凝って仕方がないですか
    8. 頭痛持ちですか
    9. 眠れないで朝早く目覚めることがありますか
    10. 事故や怪我をしやすいですか
    11. 食事がすすまず味がないですか
    12. テレビを見て楽しいですか
    13. 息がつまって胸苦しくなることがありますか
    14. 喉の奥にものがつかえている感じがしますか
    15. 自分の人生がつまらなく感じますか
    16. 仕事の能率が上がらず何をするものおっくうですか
    17. 以前にも現在と似た症状がありましたか
    18. 本来は仕事熱心で几帳面ですか
 
 
     ● 各質問に対し、
       いいえ  ・・・・ 0点
       時々   ・・・・ 1点
       しばしば ・・・・ 2点
       常に   ・・・・ 3点
 
      とつけてください。自己診断の目安と予防方法は【こちら】です。
 
   ▼重症ならば
     自己診断結果はいかがでしたか?
     「だいぶ重症なんじゃないかな?!」っと思った時には、「心療内科」を
    受診してみましょう。
     最近は多くの病院で「心療内科」を持つようになっています。もし、近所
    にない時には、近くの病院で相談・紹介を受けてみましょう。
     「心の風邪」はけっして珍しいものではなく、むしろ「真面目だから」が
    引きやすいのだ、と妙に人目を気にし過ぎることのないようにしましよう。

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